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甲状腺の病気について

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甲状腺の病気について

甲状腺の病気の原因としては、「自己免疫疾患」「炎症」「腫瘍」 があります。
甲状腺の病気は

  • 形の異常(良性・悪性腫瘍、過形成、のう胞など)
  • 機能の異常(甲状腺ホルモンが多すぎる、もしくは少なすぎる)
  • 上記の両方がともに生じる

ことで起こります。

自己免疫疾患とは

免疫とは、細菌やウィルス等の異物が体に入って来たときにそれを排除するように体が反応して「抗体」を作ることをいいます。二度目に入ってきた異物に対して素早く反応することが出来るようになるため、免疫がついたとか抵抗力がついたといいますね。自己免疫というのは、本来異物に対して作られるはずの抗体が、何らかの原因で自分に対して作られてしまうことをいい、自分で自分の体を攻撃してしまう抗体(自己抗体)が作られる状態を自己免疫疾患と言います。

たとえば関節に対する抗体が出来た状態はリウマチ、皮膚や膠原組織に対する抗体が出来た状態を膠原病といいます。 甲状腺に対する自己抗体が出来てしまい、勝手に甲状腺を刺激してしまうのがバセドウ病 甲状腺を攻撃して慢性に炎症を起こすのが橋本病です。

甲状腺ホルモンの異常による病気

甲状腺のホルモンが多すぎるときの病気

甲状腺ホルモンは新陳代謝を活性化するホルモンで全身に影響を及ぼします。 甲状腺ホルモンが多すぎると、以下の症状が出現します。

甲状腺のホルモンが多すぎるときの症状
〈 プリント用 〉チェックシート①

いかがでしょうか?
ご心配な症状がありましたら当院にご相談下さい。

甲状腺のホルモンが多すぎるときの病気についてご説明します。

甲状腺のホルモンが多すぎる病気で一番多い バセドウ病

バセドウ(Basedow)病(ドイツ語)・ グレイブス(Graves)病(英語)
甲状腺のホルモンが多すぎる病気(甲状腺中毒症、甲状腺機能亢進症)の代表疾患です。

原 因

甲状腺ホルモンをどんどん産生するように刺激する自己抗体(TSHレセプター抗体;TRAb, TSAb)が原因です。これらによって甲状腺から甲状腺ホルモンが産生され、甲状腺ホルモンが多すぎるときの症状が出現します。

バセドウ病の治療法

お薬を飲む治療、放射性ヨード治療、外科的治療(手術)から選択します。 どの治療法も一長一短で有り、充分に相談の上、治療法を決定致します。

・お薬を飲む治療

甲状腺ホルモンの合成と分泌を抑える薬を内服していただく治療です。日本では一番多く行われている治療法です。痒みや発疹が出たり、白血球のうち好中球が減ってしまったり、肝機能異常が出現したりすることもありますので定期的に検査をしていく必要があります。
当院では症状に応じて副作用の検査を至急で行い、その場で判断することが可能です。

・その他の治療

副作用にてお薬が飲めない場合には、手術療法や放射性ヨード治療を選択することもあります。その際には適切な関連病院へ紹介させて頂きます。放射性ヨード(RI)治療は群馬県内では群馬大学医学部附属病院核医学科のみで行われております。放射性ヨードのカプセルを飲んで内側から甲状腺を焼いてしまう治療で、日帰り治療も可能となっておりますのでご相談下さい。甲状腺を破壊してしまうので後に甲状腺ホルモンを補う治療が必要になります。治療後はふたたび当院にて経過を観察させて頂きます。

その他

バセドウ病の症状や治療効果にはストレスやタバコが影響するとされております。禁煙治療も併せて行うことも出来ます。 花粉症の後に症状が悪化することも報告されています。

甲状腺ホルモンが多くなる病気には

バセドウ病の他に、「亜急性甲状腺炎」「無痛性甲状腺炎」「甲状腺ホルモンを産生する腫瘍」「妊娠一過性甲状腺中毒症」などがあります。適切に診断しますので、まずご相談ください。

甲状腺のホルモンが少なすぎるときの症状

甲状腺のホルモンが少なすぎるときの症状
〈 プリント用 〉チェックシート②

うつ病や更年期症状、慢性疲労症候群などと区別が必要です。是非ご相談下さい。甲状腺機能に問題なければ漢方治療も行います。

甲状腺ホルモンが少なくなる病気の代表的なものが橋本病です。

甲状腺ホルモンが少なくなる病気で最も多い

橋本策(はかる)先生が世界ではじめて報告したので Hashimoto's thyroiditis(disease)と称されております。またの名を慢性甲状腺炎(Choronic thyroiditis)と言い、甲状腺に慢性の炎症を起こす自己抗体(TPOAb)がその原因となっております。甲状腺が壊されてホルモンが出にくくなるので甲状腺ホルモンが少なくなる症状が出現します。

体質として甲状腺自己抗体(TPOAbやTgAb)が陽性である人でも多くの人はホルモンは正常であり、症状が出ない人も多く治療の必要のない人もおります。妊娠出産や加齢に伴いホルモンの変化があると症状が出現します。

甲状腺が壊されてホルモンが漏れ出てくると甲状腺ホルモンが多い時の症状が出現し、無痛性甲状腺炎といいます。

橋本病の治療法

ホルモンの出が悪くなってきたときには不足した甲状腺ホルモンを補う治療を行います。ホルモン治療といっても足りないものを補う治療ですので副作用はほとんどありません。生活の質を高めるためにも治療を継続することが必要です。

甲状腺ホルモンが少なくなる病気には、橋本病の他に、「先天性(クレチン症)」「萎縮性甲状腺炎(TSBAbによる)」「破壊性甲状腺炎回復期」「治療後甲状腺機能低下(手術後、放射性ヨード治療後)」「薬剤性」「ヨウ素(ヨード)摂取過剰摂取」「中枢性甲状腺機能低下症」「甲状腺ホルモン不応症」などがあります。

甲状腺腫瘍

首の前側、のど仏より下の部分にしこりが触れる場合、甲状腺内の腫瘍も考えられます。その他の場所の腫れは耳鼻科領域の病気である可能性もあります。

甲状腺腫瘍の診断と治療

甲状腺は表面から触ることの出来る数少ない内分泌臓器ですので触診が重要です。硬さや表面の状態(ゴツゴツかスムースか)が診断に重要です。指先の感覚で判断します。 甲状腺腫瘍の質を判断するためにエコー検査が有用です。当院ではエラストグラフィーという硬さをみることのできる超音波検査装置があります。 食事制限の必要もないのでその場でみる事ができます。超音波検査師の資格をもつ技師が常勤となりましたのでいつでも検査ができるようになりました。

甲状腺のう胞 水たまりです。小さいものは健常者でも多く見られます。中に出血すると急に大きくなったり痛みを伴うこともあります。注射器で抜くこともあります。

多くみられる甲状腺細胞の増殖(過形成)による「腺腫様甲状腺腫」をはじめとして、甲状腺中毒症を来しシンチグラフィが診断に有用な「甲状腺機能性結節(AFTN)(プランマー病)」「濾胞(ろほう)腺腫」などの良性腫瘍、各種悪性腫瘍などの診断、経過観察も行います。

良性腫瘍か悪性腫瘍かの診断は針を刺して細胞をとることで診断します。手術や処置が必要な時は近隣の信頼できる甲状腺専門外科に紹介させていただきます。術後の管理は再度当院にて行います。

甲状腺と妊娠

甲状腺疾患は女性に多い病気です。若い患者さまも多いので、妊娠や出産という女性にとって大きなライフイベントもひかえております。当院では妊娠中の管理も適切に行いますので、心配な方は是非ご相談ください。詳しく説明いたします。
「妊娠性一過性甲状腺機能亢進症」「不妊治療の相談」「バセドウ病合併妊娠」「橋本病合併妊娠」「産後甲状腺炎」にも対応します。

当院は、甲状腺学会認定専門医施設に認定されております。 甲状腺疾患は長くつきあっていく病気です。継続的な管理を必要としますので、医師・患者関係が重要と考えております。当院は、さまざまな状況において患者さまの人生の旅に寄り添うことをクレドとしております。信頼関係を作っていけるよう努力します。

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